INTERVIEW

モノづくりの第一線で、
国内・海外工場の
物流効率化に挑む

事務職生産管理部門M.T

PROFILE

製造本部

高岡工場工務部 生産管理室

経済学部卒 2004年入社

明るくさっぱりした性格。営業志望で入社したが配属は生産。「生きていけるのか不安だった」と語るが、今では生産現場が大好きで「もっと国内外の工場で現地のスタッフと生産に携わる仕事をしたい」と。現在の趣味は海外での買い物。

入社4年目、米国での長期研修でぶつかった大きな壁

入社4年目早々、海外経験もなく英語も苦手な私に青天の霹靂のように降ってわいた米国カリフォルニア工場の海外研修。新型カローラ生産のため、現地での部品調達と工場内の構内物流改善業務を任されました。それまでの3年間、高岡工場でひと通りの経験を積み密かな自信があったのですが・・・。すぐに打ち砕かれましたね。仕入れ先が遠く離れた東海岸に多いため物流の構築が難しく、国内の常識が通用しない。全然、現場のことが分かっていないと感じました。週末には現地の語学スクールに通っていたのですが、やはりネイティブの英語が私にとって大きな壁となったのです。

悔しくて…。そんな私に上司が投げた言葉

悔しくて…。
そんな私に上司が投げた言葉

「私、悔しくて仕方ないんです。言いたいことも伝えられず、視野も狭くて、今までできていたことができなくなった感じ…」。半年が過ぎたある日、私はとうとう堪えられなくなって現地の上司に相談しました。そんな私へ上司が投げた言葉は、「よし、次回のミーティングから全部君が仕切れ」。「えっ?」と思ったこのひと言がきっかけで、変わり始めたと思います。
打ち合わせを仕切るために、事前に現地スタッフの意見を聞いてまわり、毎日現場へ足を運んで、今、どんな問題が起きているのかを確認しました。一度現場へ行くと2、3時間は帰れませんでした。また、論点がそれないよう、資料を英文で用意し、常に後ろの白板を使いながら議論を重ねていくうちに語学力は鍛えられ、いつの間にか英語で互角に意見を戦わせている自分がいたのです。1年半が過ぎて帰国する頃には、自信を持って仕事をすることができていました。今振り返ると、英語よりも、現場のことを分かっていなかったと思います。こんな私の性格を見抜いて、試練を与えながら上手に育ててくれたカリフォルニア工場の上司達に感謝しています。

最後のクルマがラインオフする瞬間に交差する想い

2008年に帰国し高岡工場に戻ってからは、各工場を支援する物流改善を担当しています。そして2009年11月、思わぬ理由でカリフォルニア工場に再び半年ほど出張することになりました。グローバルな生産拠点の再編に伴い、カリフォルニア工場は閉鎖されることになったのです。2つの生産ラインをほぼ同時に打ち切るために、最後の1台まで、約4000点の部品を無駄なく効率よく打ち切らなければならず、その重要なミッションを担うための出張でした。
正直、こんな役割でカリフォルニア工場に戻るのはとても複雑な心境でした。しかし、そんな私を現地のスタッフたちは盛大な歓迎会で迎えてくれて、以前にも増して意欲的に仕事に取り組んでくれました。「自分たちの生活が豊かになったのは、この工場のおかげだから最後の1台まで見届けたいんだ」と温かい言葉をかけてくれるスタッフも。打ち切りの規模も大きく困難な仕事でしたが、最後のクルマが無事にラインオフする瞬間のみんなの笑顔と涙は一生忘れることはできないと思います。

胸に抱くミッションとともに新たな挑戦へ

胸に抱くミッションとともに
新たな挑戦へ

このように物流改善では海外工場での支援業務も多く、最近では1 年の約3 割は海外生活というペースです。学生時代の私からは想像もできなかったグローバルな日々を過ごしています。現在は、中国北部に建設中の新工場で現地スタッフと一緒になって部品物流の立ち上げに取り組んでいるところです。
昨年は、宮城県での新工場立ち上げに携わりました。そこで目の当たりにした、街ができていく光景が強く印象に残っています。トヨタの工場ができると、まわりに仕入れ先やその二次仕入れ先なども集まって大きな雇用が生まれます。すると道路が整備されたり、お店が増えたりと街が大きく発展していくんです。今、携わっている中国の新工場のまわりも、やがて大きな街に生まれ変わるのでしょう。カリフォルニア工場での経験があるからこそ人一倍強く感じるのですが、私たちトヨタの仕事は地域社会への貢献などインパクトがとても大きい。この先、自分がトヨタでどのようなキャリアを歩んでいこうとも、この経験だけは絶対に忘れないようにしたいと思っています。

学生へのメッセージ

今振り返ってみて思うのですが、私のこれまでのキャリアって自分を成長させてくれる機会をたくさん与えてもらって、色々な人に背中を押され、目の前に現れたチャンスに前向きにチャレンジしてきた結果だと思います。だからこそ、米国でも貴重な経験を得ることができた。「自分の心意気しだいでどんな仕事も楽しくなる」というのがトヨタでの私の実感です。

所属は取材当時のものです。

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