INTERVIEW

自動運転の鍵を握るソフトウェア。いまだ未完成だからこそ活かせる知識や経験は限りない。

先行開発M.T

PROFILE

先進安全先行開発部 数理・計算科学専攻修了 2016年入社

中途入社。前職は精密機械メーカーで組み込みソフトウェアの開発に従事していた。自動運転という社会的なインパクトのある領域で、主役となるソフトウェア開発に挑戦したいと考えて、転職を決意。現在は、ミドルウェアの開発を担当している。

さまざまなアルゴリズムを動かすミドルウェアを開発

自動運転に必要なソフトウェアの中でも、さまざまなアルゴリズムを走らせるためのミドルウェアを開発しています。前職でも組み込み系の開発をしており、定石は大きく違わないため、比較的スムーズに今の仕事に入ることができました。

違いといえば、前職ではコピー機など、人がボタンを押すとソフトウェアが動くといったジョブベースを前提に開発していましたが、自動運転は「今どこにいて、まわりには何があるのか」など、随時センサーとソフトウェアで検出されたデータが、一方的に洪水のごとく流入してくるわけです。設計の考え方が大きく違います。ハードはもちろんソフトウェアや、アルゴリズムの性能などすべてを高めていかないと良い成果は出ません。そこが難しさでもあり、面白さを感じるところでしょうか。

また、自動運転という前人未到の領域に挑戦しながら、AIやディープラーニングなど先端テクノロジーを日々取り入れられる、新しい技術に触れられることは、技術者にとって大きな喜びであり、知的好奇心を満たすことで充実感に繋がっています。

自分たちでトライ&エラーをしながら開発する姿勢に共感

自分たちでトライ&エラーをしながら開発する姿勢に共感

前職では、特定の製品ではなく、さまざまな製品の共通部分に用いるソフトウェア開発だったため、最終製品にもっと関わって、責任を持ちたいという想いが年々強まっていました。そんなとき、転職先候補としてトヨタ自動車を知り、クルマという製品に興味が出てきました。特に自動運転は、ソフトウェアが鍵を握る領域だと感じていましたので。

ただ、トヨタ自動車という会社については、品質へのこだわりや改善活動ぐらいのイメージしかなく、自分が仕事する姿が想像できませんでした。そこで、実際に自動運転の研究開発に携わっている技術者に会わせてもらいました。話をする中で驚いたのは、トライ&エラーを重ねながら、自分たちの手で一つひとつソフトウェアを開発している、ということ。それならば「自分もやってみたい」という気持ちになりました。自分たちが書いたプログラムで、まだ世の中にない自動運転を実現させていく。未知なるものに挑戦する中で、そのワクワク感を自分も味わいたい。それが入社動機でした。

いろいろな専門家がいて、聞けば何でも教えてくれる

完成された大組織というイメージでしたが、思った以上に柔軟でした。先行開発だからかも知れませんが、開発環境も制限や制約も少なく、自由だと感じました。新しい開発ツールなども必要だと提案すれば、承認が下ります。

前職との違いで言えば、クルマは大勢の力でつくりあげるものなので、関わる人や部署が随分と増えました。会議が多くなるのは難点ですが(笑)、その分、いろいろな人に話を聞いて学ぶ機会があります。自分で聞きに行けば、手間をいとわず教えてくれる。トヨタ自動車の人は、みんな過去の失敗談とか語るのが好きですね。だから、「やるときは、ここに注意したほうがいいよ」といった情報を教えてくれるので、リスクを減らすこともできます。

驚いたのは、部長や室長など管理職の人が技術にも相当詳しいこと。それこそ「○○の専門家」的な人がたくさんいます。「管理職=マネジメント」というイメージでしたから、良い意味でギャップがありました。いろいろな専門家がいて、アドバイスや指摘をもらえるのは、まったく違う業界から中途入社した私にとっては、大変ありがたいです。

自分のプログラムを実車に載せて、解析にドキドキする毎日

自分のプログラムを実車に載せて、解析にドキドキする毎日

まだ入社して1年あまりなのでエポックな話はできませんが、自分のプログラムを搭載したクルマが発売される日を楽しみに仕事しています。開発段階とはいえ、プログラムを実車に搭載し解析していくプロセスはドキドキするし、実際にクルマが走るのを目の当たりにすると感動すら覚えます。

目指すところは、「ソフトウェアに長けたトヨタ自動車」と言われるように、自分たちの技術を確立していきたい。そして、世界のどんなライバルにも負けない、自動運転技術を生み出していきたいですね。

また、個人的な想いとして、社会的インパクトの大きい自動運転の実現は、自分の中でも大きなモチベーションになっています。私の父親も高齢者の域にさしかかっており、10年後あるいは20年後、父親が不安なく、狭い場所でも人の多い場所でも、安全に安心して人を乗せて走れるようなクルマをつくりたい。それが私の目標です。

所属は取材当時のものです。

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