INTERVIEW

マーケティング、開発、販売まで。一気通貫で担い、お客様に新たな体験をつくる。

技術職カスタマーファーストコースS.O

PROFILE

C&A事業部

工学研究科機械工学専攻修了 2012年入社

幼い頃からクルマ好きの父の影響を受けて育つ一方、大学院では流体力学を専攻し、エネルギープラント関連の研究に取り組んだ。就職先は、自動車業界と重工業系の2択で悩む。トヨタを選んだのは、世界規模の影響力や先見性のある事業に、小学校・高校時代の2度の短期留学で抱いた「世界に通用する人間に」という夢が実現できると感じたから。現在は特装品と用品を扱うC&A事業部で、用品の企画を担当する。

クルマをより魅力的にする「価値」を創り出す

私の所属する部署では用品、いわゆるクルマを買うときに付けるディーラーオプション品を手がけています。ただし、「オプション品をつくる」と聞いてみなさんが想像するイメージとは、ちょっと違うかもしれません。

用品として代表的なものは、クルマをスタイリッシュに見せるドレスアップ用のエアロパーツやアルミホイール、ナビ、ドライブレコーダーなど。これらを作り出すためには、単なるモノを企画するのとは異なる視点が必要です。オプション品を付けていない状態のクルマは、できるだけ多くの人が好む「最大公約数」を具現化したもの。ところがお客様を取り巻く生活環境や性別・年齢等は幅広く、また一人ひとりの趣味や求めるモノは多種多様です。そこで、一般的に揃えられた標準品では対応できないお客様のご要望や困りごとを探っていち早く具現化し、クルマをさらに魅力的なものにする。そんな、真にお客様に寄り添いモノの生産にとどまらない「価値」を提供していくのが、この部署なのです。

バックカメラやクルーズコントロールといった製品は、発売当初はオプション品でしたが、ユーザーから強く受け入れられて、今や標準品となりました。さらには、2018年12月に発売された「踏み間違い加速抑制システム」。誤って壁に向かって急発進するような時に加速を抑え衝突被害を軽減する安全装備。特に高齢の方からニーズが高いシステムです。最近の新車には標準で装着されていますが、今ご愛用頂いているクルマにも安全という「価値」をご提供します。

マーケティングから販売促進まで、すべて自部署で

マーケティングから販売促進まで、すべて自部署で

入社後、用品の開発や海外赴任を経て、現在はレクサス向けの用品企画業務を担当しています。日常的な情報収集やショーへの出展などを通じたマーケティング活動から行い、「このクルマをユーザーはどうアレンジしたいか?」を常に思考しています。特に高級車の場合は、費用をかけてでも自分好みにアレンジしたいというユーザーに応えるラインナップと発想が求められます。そして、新型車の発売と同時にお客様へご提案できるようプロジェクトを管理します。多彩で魅力的な製品を生み出すために、最初から最後まで手がけられる仕事はとても充実感のあるものです。また市場全体を俯瞰する必要もあり、幅広い意味でクルマに携わることができて、実に楽しく感じています。

企画した製品はその後、開発、品質保証、そして販売へと進むことになりますが、この事業部の大きな特徴は、それらを手がけるすべてのプロジェクトメンバーが一堂に集まっていること。クルマの各部分で細分化されている車両本体の開発部署とは違って、ここでは企画・開発・技術・マーケティングのメンバーが隣同士にいて即座に連携できる。だからこそ意思決定が早く、お客様に寄り添う製品をスピーディにカタチにでき、やり遂げた大きな達成感を味わえます。それも、クルマのあらゆるパートがフィールドになるのです。

「地域ニーズ」への見方が広がった、カナダでの経験

お客様のニーズに寄り添う製品を企画するうえで、大きな学びとなった経験があります。

入社4年目の研修プログラムでカナダに赴任したときのこと。私のミッションは、日本で開発したヒーターを現地に導入してもらうことでした。冬は氷点下40~20℃にもなるカナダでは、ヒーターが現地ニーズに合ったスペックでなければ、クルマそのものが売れない。それだけに、ひときわ強い責任感を持って臨みました。ところが、現地が求めるスペックとコストの折り合いに苦戦します。現地スタッフが要求するスイッチを付ければ、目標コストをオーバーしてしまう。しかし現地スタッフからは、「高くなると売れない」と反論される。そもそも自分が開発した製品ではなく知識も乏しい中、苦境に立たされながらも、「絶対にユーザーに届けなければ!」との思いで考え抜きました。最終的には、現地に赴任していた上司のサポートを仰ぎ、私自身もスペックを見直しコストを調整して、お互いに納得できるポイントを着地点を見つけることができました。

実は入社1年後に経験した南米出張で、「海外が求める品質は、日本と同等とは限らない」と、肌で感じて学んでいました。カナダでの経験では、それに加えて新たな学びを得ました。それは、「現地に入り込んで要求レベルを把握し、それに基づいてモノをつくることがいかに大切か」ということ。簡単に言えば「相手の立場に立つこと」です。我々が相手にするのは、先進国も途上国も含めた広大な多様な市場のお客様なのですから。

ユーザーに寄り添い、カーライフをより豊かに

ユーザーに寄り添い、カーライフをより豊かに

スピーディに市場に応える製品づくりができるこの部署で、開発から企画へとキャリアを積んだ私が、この先、挑戦したいのは、国内外のクルマ市場を用品によって活性化させること。新たなマーケットを創出しリードしていくという仕事を、戦略から手がけることです。

たとえば、ボタン一つでクルマのドアが開き、テントが設置されBGMが流れて、キャンプが楽しめる。いろいろな用品がネットワークでつながり、ユーザーが望む状況を瞬時につくり出せる。そんな「サービス」の提供を、すでに考え始めています。

「未来のクルマ」と言うとき、真っ先に出てくるのは自動運転などの技術の進化ですが、それによって好きな場所へ今以上に簡単に行けるようになったとき、「そこで何をするか」が重要になります。趣味や興味の多様性が拡大していく中で、一人ひとりのお客様が望むライフスタイルやシーン、モノではなくコトや時間、新たな体験の消費に寄り添っていきたい。そして、カーライフをさらに豊かなものにしていきたい。それも世界中の市場を相手に。そこでは日本独自の「おもてなし」という感覚も、海外メーカーにはない強みを生むカギになると思っています。

所属は取材当時のものです。

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