INTERVIEW

世界中いつでも、どこでも、いつまでも。トヨタ車の安心が、世界中の暮らしを支える。

事務職カスタマーファースト部門K.K

PROFILE

部品事業部

都市教養学部卒 2012年入社

就職活動の軸にしたのは「海外と関わることができる」「世界中の人の役に立てる」「厳しい環境下で自分を成長させられる」という条件。はじめは商社への興味も強かったが、自社の製品が世の中のためになる、誰かのためになるメーカーに惹かれトヨタへ。海外部門を志望していたところ、入社後は海外への補給部品(車両生産時に使用される部品ではなく、車両購入後の定期点検時や故障・事故修理時に使用される部品)の販売と供給を担当する部品事業部へ配属。はじめは仕事のイメージが湧かなかったが、今では想像以上にグローバルな環境の下、モビリティ社会へ貢献する仕事に従事する日々を送る。

新人時代、中東・カタールで学んだ
「人と一緒に仕事をする」ということ

カタール行きの指示を受けたのは、配属後わずか半年ほどの頃でした。現地にあるトヨタの代理店が、部品倉庫の業務効率を改善したいと相談してきたことがきっかけ。国内で倉庫業務を担当するベテラン技能員が実際の改善指導にあたることになり、私は通訳の役割に加え、コミュニケーションを円滑にして、現地に改善の心やノウハウを理解してもらうため同行することになりました。

現地で目にしたのは、通路にモノが雑然と置かれ、素人目にも荒れ果てた倉庫。手持ち無沙汰のスタッフがたむろしていて、「とんでもないところに来てしまった…」とその状況に呆然としました。私は留学経験もなく、技能員の出す専門的な指示を必死で分かりやすく噛み砕いて伝えるだけで、毎日ヘトヘト。しかも、現地スタッフは協力的な人ばかりではなく、何かをお願いしても「わかった」と言いながら、後で確認すると何もやってくれていない、そんなこともある状況。このまま一方的な翻訳だけではダメ、まずは信頼関係を築かなければと、現地スタッフと一緒に食事をしてお互いの距離を縮めることから始めました。打ち解けるにつれて、仕事の話題も聞いてくれるようになり、徐々にこちらの想いが上手く伝わるように。倉庫現場が変わりはじめていくと彼らもどんどんやる気になり、表情がイキイキしてくる。非協力的だったスタッフからも、最後には「もっと教えてほしい」という言葉が出たほど。人に動いてもらうためにはこちらから一方的に伝えるのではなく、相手に信頼・共感してもらうための努力が大切だと、身をもって学んだ機会でした。

最初は荒れ果てた倉庫でしたが、こちらからの指導の成果もあり目に見えて現場が整然とし、ヒトの流れさえもよくなっていくんです。はじめは絶望的な状況でしたが、たった1週間あまりでヒトもモノもスムーズに流れ、倉庫は劇的に変わりました。トヨタ生産方式をベースにした改善により圧倒的な効果を実感したことを覚えています。

信頼関係を築き、インドネシアでの拡販を成功に導く

信頼関係を築き、
インドネシアでの拡販を成功に導く

入社5年目には、社内の研修制度でインドネシアの販売代理店に研修生として出向の機会を得ました。赴任前、私は燃料の燃焼効率を向上させる燃料添加剤のアジアにおける販売担当を務めていました。しかしその商品は、現地市場の「売りたい」という声から取り扱いを始めたにも関わらず、ほとんど売れていませんでした。「何かがおかしい」そう感じていた私は、赴任するとすぐに、現状把握のため各地のディーラーを飛び回りました。「なぜ売れないのか」が聞きたかったのですが、聞いてみるとこの商品を知らないという人がほとんど。そもそも商品の存在さえ認知されていないのが現実でした。

何とか売ってもらいたいと考えたとき、カタールでの経験が蘇りました。会社からの一方的な指示よりも、信頼できる人の言葉なら彼らは聞き入れてくれるはず。そこで、仲良くなった現地の代理店スタッフへ相談。同僚やディーラーのサービススタッフを紹介してもらい、商品を売り込んでいきました。第一線に立つ現場へのアプローチを根気よく続けるうちに売上が伸び始め、それを知った他地域のディーラーも商品に興味を持って、私に連絡してくれるように。地道で小さな活動は、やがてインドネシア全体を巻き込む大きな波へと育っていきました。赴任前、月間数百本程度しか売れていなかったこの商品は、今では現地と後輩の頑張りもあって月間1万本も売り上げる商品に成長しています。現場に飛び込み、人を動かし、インドネシアのマーケットに貢献することができた、貴重な経験です。

次世代のサプライチェーンを描く

自動車業界が100年に一度と言われる大変革期を迎えた今、補給部品のサプライチェーンも大きく変わる必要に迫られています。現在、私が担当しているのは、2030年頃の未来のサプライチェーンを企画検討する業務です。この先10年経つと、クルマを取り巻く環境は劇的に変わります。例えばコネクティッドカーの普及によって、クルマの部品をいつ交換しなくてはならないのか、メーカー、販売店で事前に情報を収集できるようになります。カーシェアの広がりと共に、一台一台のクルマの稼働率は上がり、メンテナンスや部品補給のニーズも一層高まります。自動運転技術が進化すれば、寝ている間にクルマが自動でディーラーへ行き、メンテナンスを行ってくれるようになるかもしれません。そういった次世代モビリティ社会の中で、お客様がいつでも安心してクルマに乗れる世界を想像し、そのためにあるべき補給部品のサプライチェーンの企画・検討を進めています。

すでにトライアルを始めている具体的な動きもあります。その一つが、新たな情報活用・提供の仕組みづくりです。トヨタと海外の現地代理店、そしてディーラーが、それぞれ異なるシステムで保有している情報をつなげることにより、よりお客様へ今まで以上に付加価値のある情報提供ができないか? 私自身も日々進化するAI等のIT技術を学びながら、未来に向けて着々と準備を進めています。

遠い国の山村で、トヨタ車が人々の生活を支える

遠い国の山村で、
トヨタ車が人々の生活を支える

日本に戻ってきた今も目に焼き付いている、インドネシア赴任中の光景があります。山奥の村を訪れたときのこと。公共交通機関がないその村へ生活必需品を届けるのに使われていたのは、50年以上前に作られていたであろう、古いランドクルーザーでした。

当然日本ではもう見かけることのできない年代モノのクルマ。「なんでまだ乗っていただいているんですか?」そう私が尋ねると、返ってきた言葉は「トヨタのクルマは壊れないし、部品だってまだ手に入るからね」。その言葉を聞いたとき「私は、この人たちに向けて仕事をしているんだ」、そう強く実感することができました。日本では格好良さや乗りやすさでクルマを選ぶことが多いかもしれません。けれど、クルマがなければ物資が届かず、運ぶ人の仕事も成り立たない、そんな地域では、クルマが人々のライフラインを支える貴重なインフラ。見た目のカッコよさより品質が良く、もし壊れても補給部品がいつでも手に入って直せることの方が重要です。トヨタは今売っている車種だけでなく、量産が終わった過去モデルの補給部品も継続的に供給しています。量産終了後、「一定年数が経過したら補給部品供給を終了する」ということはせず、「お客様の需要があれば供給を続ける」ことを基本としています。お客様や社会を第一に考えている企業姿勢の表れだと感じています。

私は幸いにも新人時代から海外の様々な環境で、クルマが人々の生活を支えている場面に立ち会うことができました。今後の業務では、世界中のお客様ひとりひとりに想いを馳せ、「いつでも、どこでも、いつまでもトヨタの部品が手に入る、修理ができる」そのような姿をグローバルに実現することで、トヨタが思い描く未来のモビリティの姿「すべての人に移動の自由と楽しさを」に確実に貢献していきたいと考えています。

所属は取材当時のものです。

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