TOYOTA 2018 RECRUITING SITETOYOTA 2018 RECRUITING SITE

HOME > 【技術系コース】人 > 社員の仕事紹介 > 藪元 弘一

社員の仕事紹介

藪元 弘一 シャシー開発部 サスペンション技術開発室

藪元 弘一

シャシー開発部 サスペンション技術開発室
※現在所属:シャシー開発部 第1シャシー開発室 シャシー性能実験グループ 主任総合デザイン工学専攻 修士了 2006年入社


野球観戦が好きであり、大の阪神ファン。最近は子どもが生まれたため、子どもと過ごす時間が楽しみ。

出身学科 総合デザイン工学専攻 開発フェーズ 先行開発 技術分野 シャシー
  • 「快適さ」の究極をめざし、先行技術を開発する

    • どんな道を走ってもほとんど振動を感じない、滑らかな乗り心地。乗り手のハンドル捌きに完璧にフィットするステアリング。車両性能の中核である「走る」「曲がる」「止まる」に関連するシャシーシステムの先行開発では、究極の乗り心地を実現するべく日々知恵を絞り続けています。私たちの強みは、設計からテストコースでの実験まで、開発を部内で完結できること。社員の多くは、社内の運転資格である上級ライセンスを取得。自らハンドルを握りながら開発した技術を現物で検証し、高速で開発のPDCAを回し続けています。「世界中の自動車ユーザーを驚かせる」を合言葉に最新の知見を一つでも多く生み出し、一つでも多くの技術を実用化できるよう開発を続けています。

  • 異音解消に向けて、全てを任された1年目

    • 入社後すぐに携わったのが、先行開発車のサスペンションに発生する異音対策でした。従来の、スプリングやダンパーで衝撃を抑制するものではなく電子制御を加えた新型サスペンション。より複雑な構造になっており、要因解析も簡単ではありません。制御信号入力に問題があるのか?それとも部品の素材に問題があるのか?真因を明らかにすべく部品のメカ設計や制御などを含めた改善策の全てを実行。結果、車体の各部にセンサーとマイクを設置し、学生時代に学んだ周波数解析を活用して発生源を特定することに成功。無事消音を実現することができました。入社1年目から、クルマに大きな影響を及ぼす問題の解決に当事者として関われたことで、シャシー開発の魅力とやりがいを実感できたように思います。

  • 世界初となるサスペンションの先行開発

    • 成長を実感したもう一つのエピソードは、世界初となるサスペンションシステムの先行開発です。電源系構築とモータ開発を一手に任されました。入社数年の若手が、全世界に発信できるような先進技術の開発を任される。トヨタ社員の裁量権の大きさに改めて驚きました。開発は予想通り困難を極めました。車両性能を極限まで追求しつつ、耐久性、コストも一切妥協できない。当然ながら前例がないため、モータや電源系システムの選択、必要な性能と電力、耐久試験の手法といった課題を自力で解決する必要がありました。世界トップの性能に必要な仕様を見積もるために、競合車のベンチマークを徹底的に行い、目標性能を規定。それに対して、達成に求められる電力を計算し、自らの手でテストコースを試験車で走行・測定しました。社内の技術者に検討内容のアドバイスをもらいながら、考えに考え、無我夢中でカタチにしていきました。その後、実際に部品が出来上がり、試作車で狙い通りの性能を実現できたときは、本当に嬉しかったです。いつの日か、手掛けたシステムがクルマに搭載され、世界の市場で支持されることを願っています。

  • 全世界のクルマの「乗り心地」を、定量評価する

    • 現在は東富士研究所のサスペンション技術開発室で、ボデーコントロールの評価解析技術・設計手法の確立を目指しています。これももちろん、トヨタ初となる試み。ドライバーの感覚的な「乗り心地」や「操縦安定性」を定量化することで、世の中のクルマの全車種をフラットに定量評価できるようになる。より効率的で高品質な車両開発に貢献できます。関与する部品ごとに検証・改善ができるよう、自動車の挙動を徹底的に分解しました。例えば曲がる時。ハンドルを操作すると、ステアリング、サスペンションを経てタイヤの向きが変わる。それに伴いヨーレート(※)と横Gが発生し車両がロールする(左右方向に傾く)。これらの現象をすべて切り分けるのです。部品それぞれの性能を明確化し、目標性能を割付する途方もないシミュレーション。さまざまな車両モデルの運動方程式を検討し、シミュレーションソフトで検証しました。

      ※ ヨーレート:自動車の旋回方向への回転角速度

  • 快適で安全なクルマの走行を、どこまでも追求する

    • シャシー領域の技術トレンドとして、メカ部品の軽量化が進んでいます。シャシーが軽くなることで、「乗り心地」や「操縦安定性」にどう影響があるのか。また、耐久性の低下をどうクリアするのか。軽さと堅牢性を両立する部品・素材の検討が今後の課題です。プレッシャーは大きいですが、楽しみでもあります。自分の頭で考えた技術が、世界初の技術となるのですから。競合車も含め、常時数十台以上ある実機を使ってテストコースで最新技術をレビューすることもできる。開発に没頭するための環境は、どの会社よりも整っていると感じます。今よりもっと快適で安全なクルマの走行を実現するシャシー開発は、本当に奥が深い。今後は制御や電気、ハードなど技術のカバー領域を広げ、シャシー全体での革新を産めるようなエンジニアをめざしていきたいと思っています。

column


黙々とパソコンに向かう日もありますが、屋外での作業も少なくありません。テストコースでベンチマークの評価データをとる際には自らハンドルを握ることも。その後、試乗データを研究所へ持ち帰り、シミュレーションと照合しながら解析します。


拡大表示する

※先輩社員の所属部署は、2013年取材時のものです。

社員一覧へ戻る