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社員の仕事紹介

添野 明高 第3電子開発部 第3電子先行開発室

添野 明高

第3電子開発部 第3電子先行開発室
※現在所属:パワーエレクトロニクス開発部 第32電子開発室 第3グループ 主任電子物性工学専攻 修士了 2000年入社


趣味は、イギリス留学時代に凝ったという料理。エンジニアらしくレシピにこだわるのが添野流クッキング。

出身学科 電子物性工学専攻 開発フェーズ 先行開発 技術分野 電子・制御
  • 世界で唯一、クルマメーカーとして半導体の開発を極める

    • 1990年代中頃、初代プリウスのインバータ向け半導体開発では、耐久性能的にもコスト的にも満足できる半導体がどうしても見つからないという壁に突き当たりました。「ならば自分たちでつくってしまおう」と、トヨタならではの発想で、持ち前の量産技術とチームワーク、そして真摯な情熱で内製化を実現しました。これが私たちトヨタの半導体エンジニアのルーツです。過酷な環境に耐える高品質でダントツの性能を持つ半導体を量産するためには独創的な技術が不可欠。私たちは車載用半導体において世界一の技術力を自負しています。また、その領域も、HVをはじめとする環境車の進化とともに大きく広がろうとしています。

  • 異次元ともいえる高品質な半導体を量産する難しさ

    • 車載用の半導体は、一般の半導体に比べると異次元の高い品質が求められます。半導体の不具合は、そのままクルマの安全性に直結するため、すべてのチップで徹底した品質テストを行っています。非常に大きな電流と高い電圧を同時にかけて、わずかでも脆弱なところがあれば、はねてしまいます。この厳しいテストに合格する半導体を一個つくるのは、じつはそれほど難しいことではありません。しかし、たとえば100万個つくって90%以上合格させるという「量産性」を確保するのは非常に困難なこと。そこを追究し続けることが、私たち半導体エンジニアの大きなミッションなのです。

  • 先端的な研究開発に取り組んだイギリス留学

    • こうした量産開発ばかりでなく、先行開発のさらに先の、研究に近いテーマにもチャレンジしています。私は入社6年目から2年間、あるテーマの研究のためにイギリスに留学しました。研究テーマの探査から始めて、留学先の大学も自分で選び、現地では慣れない英語で部屋探しまでしました。テーマとなったのは、HV車の主要部品であるインバータに関わる半導体。私の部署では、現在も車両性能の画期的向上への貢献を目指し、この半導体の開発に継続して取り組んでいます。

  • 不具合を突き止めた先にさらに大きな壁が…

    • 今でも忘れられない経験は、SUV系HV車に関わるプロジェクトです。保持電圧が600Vから930Vに拡大され、その仕様に合わせ工程まで改善して新規に半導体を開発しました。初期特性はクリアできたのですが、信頼性試験において耐圧低下という問題が発生しました。耐圧保持を担う酸化膜が保持電圧の上昇に耐え切れなかったのが原因です。しかし、それを突き止めるまでが苦難の連続でした。というのも、この開発では画期的なコストダウンを目指して、数十もの工程を減らしていたのです。その結果、当初は工程を減らしたことに原因があるとの誤った結論に陥ったこともありました。同じ部署の仲間に相談しても真因が掴めず、他部門まで走り回ってヒアリングをして、やっと不具合の原因が酸化膜である可能性を発見しました。しかし、そのあとにまた大きな壁が。従来の酸化膜製造装置では増産に対応できないため、新規装置を導入してプロセス条件を白紙の状態から見出さなければならなかったのです。部門を越えた数多くのエンジニアのアドバイスと協力により、ぎりぎりでラインオフに間に合わせることができました。

  • 世界唯一、かつ世界一という誇りと挑戦

    • 現在は、10年先あたりをターゲットにした先行開発に携わっています。HV車の燃費そのものにも貢献できるような高性能な半導体がテーマです。すでに原理的には解明できているのですが、それを量産化するにはやはりいくつもブレイクスルーが必要です。
      私たち電子開発部は、クルマ本来から遠く離れたところにいる部署に思われがちです。しかし、トヨタでは内製化を貫いている数少ない部署のひとつで、研究から企画、開発、評価、製造まですべて自分たちで担っています。ですから、現地現物などトヨタらしさをしっかり体現している部署だと思っています。車載用半導体は、これからも大いに躍進できる分野。汎用性という観点では、電機メーカーに分があるかもしれませんが、車載用では世界一の技術を自負しています。
      私は学生時代、太陽電池の研究に取り組んでいました。太陽電池も半導体ではありますが、現在のテーマはまったく違う内容ですので、ほとんどのことはトヨタに入社してから学んだといえます。ですから、大学の専攻と違うから……という心配は不要。たとえ専門分野が違っても、トヨタに来てしっかり経験を積めばスペシャリストとして成長できます。私自身、これからも車載用半導体のスペシャリストとして研究開発から量産化まで幅広い領域で挑戦していきたいと思っています。

column


2年間のイギリス留学では、慣れない生活で、最初の頃は気が滅入ることも。中でも困ったのは、口に合わない現地の料理。コンビニがあるわけでもなく、必要に迫られて料理をするうちに面白くなり、ホームパーティーを開くほど上達。これを転機に友人がどんどん増えていった。週末を利用してヨーロッパ各地を旅したのも楽しい思い出だ。

※先輩社員の所属部署は、2013年取材時のものです。

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