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社員の仕事紹介

魚住 重康 制御システム開発部 第2制御システム開発室

魚住 重康

制御システム開発部 第2制御システム開発室
※現在所属:制御システム開発部 制御システム開発推進室 制御領域企画総括グループ 主幹情報システム学専攻(電気電子・光系) 修士了 2002年入社


休日は2人の子どもへの家族サービスが中心。スノーボード・マウンテンバイク・温泉旅行など幅広く楽しむ。

出身学科 情報システム学専攻 開発フェーズ 製品開発 技術分野 電子・制御
  • 事故予防の観点から、人とクルマの安全を追求

    • ひと口にクルマの安全といっても、事故の回避や被害の軽減、迅速な救助などさまざまな要素があります。私たちが開発している予防安全技術は、「危険な状況に近づけさせない」ことが目的。ドライバーは通常「認知」「判断」「操作」を繰り返しながら運転しています。クルマ自体が車両の周囲を監視して、人の「認知」ミスを防ぎ回避行動に移れば、事故そのものを避けることができます。また、万が一衝突が避けられない場合でも、センサー情報によってクルマが車両の危険を検知し、ブレーキの自動制御やシートベルトの巻き上げなどを行う「衝突に対して身構える」技術も確立しています。世界初となるPCS(※)を製品化した安全のリーディングカンパニーとして、さらなる競合優位性の高い商品シナリオを検討中。シナリオ実現に向けた技術開発の推進と開発プロセスの見直し、リソース戦略も併せて検討しています。

      ※PCS(プリクラッシュセーフティ):衝突被害軽減ブレーキシステム

  • まずはぶつからないこと。そこから安全なクルマを考える

    • 私が一貫して携わってきたのは「ぶつからないクルマ」をつくること。トヨタが考える「安全なクルマ」の中でも、特に事故を未然に防ぐ「ドライバーの事故回避」に相当する部分です。トヨタのPCSは、衝突の可能性が高い場合に警報でドライバーに注意を促し、ドライバーによる操作で衝突を回避。ドライバー操作だけでは衝突を回避できない場合には、クルマの自動制御により被害軽減や衝突回避するシステムです。なかでも私が担当したユニークな例として、顔の向きや目の開閉を検知して警報タイミングを早めるドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステムが挙げられます。これは、世界初となる商品開発。従来のセンサーは車両の外側にある障害物を検知してきましたが、事故原因を詳しく調査するとドライバーの前方不注意が全体の約5割を占めることが判明しました。そこで車内にセンサーを設置して、ドライバーのよそ見、居眠りに対して警報を出し、いち早くブレーキを踏ませる仕組みを考えたのです。とはいえ、人間の目の大きさから鼻の位置、そしてそのバランスは無限大に存在します。同時に、太陽光による外乱の影響やビル・トンネル・並木道といった環境影響など、ドライビング環境も無限大に想定できました。無限大×無限大の評価検証です。日の出から日の入りまで、一般道や高速道路の走行ルートを検証しながら、さまざまな状況を想定したシミュレーションを実施。これを任されたのが入社3年目。全く新しい技術であるため、評価方法の見直しと評価を繰り返し、試行錯誤のうえ品質を確保していきました。

  • 現地現物の精神で、世界各地を走行評価

    • 入社以降7年間は、第1電子技術部の電子実験室でプリクラッシュセーフティシステムやアダプティブクルーズコントロールを中心に開発・評価してきました。その後、技術管理部へ異動して、技術部全体のマネジメント業務やリソーセス戦略を担当。ここで培った、専門から一歩引いてクルマと会社をトータルに俯瞰する視点は現在の仕事に活かされています。2011年からは電子技術領域に戻り、予防安全分野でミリ波レーダーの開発リーダーを任され、設計を担当。これまで高級車中心に搭載されてきたミリ波レーダーをあらゆるクルマに搭載できるよう、ミリ波レーダーの小型・軽量化と高機能化を目指しました。ときには自ら設計したミリ波レーダーの検知性能を確認するため、あらゆる道路環境や交通環境を走行。雪付着による影響調査では冬の北海道と北陸で数週間かけて自らハンドルを握り走行。海外においても、北米・欧州など適合評価のために各国を訪れ、さまざまな道路環境や走り方で現地評価。速度制限のないドイツのアウトバーンでは急加減速を体感し、欧州特有の走り方や環境に合ったミリ波レーダーの検知性能を作り上げました。現地現物の精神で世界各地を走り、ミリ波レーダーの開発を通して事故予防に取り組んだ2年間。ミリ波レーダーの完成など、私なりに満足のいく答えが導き出され、次のキャリアステップへの自信につながりました。

  • 他部と連携して、新しいシステムを立案

    • 2013年からは制御システム開発部で予防安全系と走行支援系、周辺監視系システムをトータルに企画しています。クルマに搭載された個々の安全技術の連携や次世代システムを企画し、より高次元な安全の追求による「事故を起こさないクルマ」の実現を目指しています。これまで培ってきた技術力を活かし、技術部内だけでなく営業や調達、生産技術部の意見や過去の知見・データを参考にしながら、世界中のあらゆるお客様のニーズ・環境・法規・アセスメント・他社との競争・品質に対応できる製品開発を進めています。例えば、営業部とは地域毎に違うお客様の購入方法にあった装備計画の立案。特に北米では店頭にあるクルマをお客様が選んで買うスタイルのため、お客様が欲しい装備を予測し、どういった装備設定にするかを議論しています。生産技術部とは品質確保に向けた工程・設備計画の立案。搭載されたセンサーをモノづくりの現場目線でどういった設備を使って調整し、品質を確保するかを議論しています。電子製品をメインに扱いつつ、様々な技術と知恵を総合的に結集させていく。自動車会社ならではのスケールの大きな仕事にやりがいを感じています。

  • 「交通死傷者ゼロ」の社会を築くために

    • 予防安全の分野は今まさに進化の過程にあります。前方の障害物への衝突被害軽減に始まり、歩行者検知への対応や操舵回避支援、最近では衝突回避支援による事故回避への貢献。また、前方だけでなく、全方位へも対応。例えば後方からの衝突を検知してハザードを点灯したり、車体の斜め前方にセンサーを働かせて「出合い頭」事故を防いだり。将来的にはこれらの技術があらゆるクルマに搭載されるようになり、全てのお客さまに安心安全を届けたいと思っています。今、私が取り組んでいる技術が世の中へ出るのはおよそ3年後。技術部内だけでなく営業部や調達部、生産技術部とディスカッションを重ねながら、将来の社会やクルマの姿を考える毎日です。私はドライバー自身が操作して、自分の意思で運転を楽しむことがクルマの重要な要素だと思います。その上で、危険な状況を回避できるような仕組みをつくり、「交通死傷者ゼロ」の社会を築いていきたいと思います。

column


製品化に先駆けて、社内外の関係者と協力しながら設計・実験・検証を行う制御システム開発。先行開発と言うと研究のイメージが強いが、実はシャシーや電子技術はもちろん、営業、調達、生産技術、社外サプライヤーなどと多岐に渡る関係者とともに業務を遂行。特に車両企画、車両設計、車両評価とは頻繁に意見交換しつつ、チーム一丸となって一つのプロジェクトを進めていく。


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※先輩社員の所属部署は、2013年取材時のものです。

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