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社員の仕事紹介

久保 正明 第2シャシー開発部 第1ブレーキシステム開発室

久保 正明

第2シャシー開発部 第1ブレーキシステム開発室
※現在所属:シャシー開発部 第3シャシー開発室 システム先行1グループ 主任システム情報科学専攻 修士了 2003年入社


趣味はボウリング、読書、旅行。最近ではイタリアを旅した。もうひとつ休日に取り組んでいるのは英会話。

出身学科 システム情報科学専攻 開発フェーズ 製品開発 技術分野 シャシー
  • ブレーキ制御の最適解を求めて、限りなく信頼性を追究する

    • ブレーキやステアリング、サスペンション、タイヤなどシャシーに関連する開発・設計がシャシー設計部の役割。私は、入社以来ずっとブレーキ制御システムに携わっています。ABSやVSC※、TRC※などが主なシステムで、現在まで17車種を担当しました。ブレーキ制御は、お客様の生命にも関わる非常に重要なシステム。それだけにあらゆる状況や路面を想定したテストを繰り返して開発を進めます。私自身、「社内上級」という運転技能資格を持っていて、自らステアリングを握ってクルマを走らせることも。中でも滑りやすい路面でのテストは必須。極寒の季節、北海道の士別試験場で行う雪上テストは私たちにとっての年中行事ですね。
      ※VSC=車両安定制御システム
      ※TRC=トラクションコントロール

  • あらゆるシーンを想定して、最適解を求める

    • ブレーキ制御システムには様々なものがありますが、VSCもそのひとつ。カーブを曲がる時に起こりやすい横滑りを抑えてクルマを安定させるシステムで、車両の横滑りを検知して四輪それぞれのブレーキ力とエンジン出力を自動的に制御し、車両の安定性を確保します。入社して3年目、この機能をドライバーの操作によってオフにするスイッチの開発を任されました。単にスイッチをオン・オフするだけなら簡単な開発です。しかし、ブレーキ制御はお客様の生命に関わる非常に重要な機能。あらゆるシーンを想定して、最適解を求めることが開発のテーマとなりました。

  • 自らステアリングを握りテストコースを走る

    • たとえば、VSCのスイッチの上に置かれた荷物などで、ドライバーが知らない間に誤ってオフになってしまった場合はどうすればよいのか? 対処するためには、その状態をシステムが自動で判断してスイッチをオンに戻す制御が必要です。また、ドライバーが意図してオフにしていても、コーナリングの最中に横滑りした場合など、とっさの時には制御がかかるように、さらにはその制御をよりスムーズに安全に効くようにすることも課題でした。
      これら様々なシーンに対応する最適な制御を導き出す方法は、実験と評価という地道な作業の積み重ねしかありません。私はこの開発にあたっては、自らステアリングを握って何度も何度もテストコースでクルマを走らせました。

  • 制御のロジックを組み立て、評価をして再び…

    • その次に取り組んだのはFR車に搭載するヨーレートセンサーの開発。クルマの横滑りを検知してVSCを作動させるセンサーで、従来まで2つ搭載されていたものを1つにするというテーマでした。
      FR車独特の挙動をいかに1つのセンサーで捉えて信頼性と性能の両立を図るか? まずは徹底的に評価することから始めました。これまで蓄積されたデータを確認したり、様々な状況でクルマを走らせたりして、VSCの性能を洗い出していくのです。そして、どのような状況時に性能を発揮できないかを検証すれば、問題解決のロジックが組み立てられます。ロジックを評価して、浮かび上がってきた課題を織り込んで、再びロジックを組み立てる。その繰り返しです。そのために、この開発でも様々な路面を走らせ膨大なデータを収集しました。
      中でも北海道・士別試験場での極寒テストは困難でした。試験できる期間は厳冬の1カ月ほどしかありません。日中に試験走行をしてデータを収集し、そのデータを検証して、夜に制御のパラメータを調整する。翌日、再び試験走行をする。そして、1年の歳月をかけてようやく最適解を見つけ出し、センサーを1つにすることに成功しました。

  • 想像力を広げて、開発という仕事を楽しむ

    • こうした経験を積み重ねているうちに、自分なりの仕事のスタイルができてきて、考えることが習慣化したように思います。ブレーキ制御システムの開発では、様々な状況や場面を、想像力を広げて考えなければなりません。自分の体験以上を考えることには壁があったのですが、人と徹底的に議論する中で、より実感をもって考えられるようになりました。自分自身で想定できる範囲が広くなったといえるのかもしれません。
      そして、自らよく考えることは、仕事を楽しむためにも重要であることに気づきました。受け身になった途端に、仕事はつまらないものになってしまう。しっかりした意志を持って自分なりに考え抜くことで、どんな困難な開発でも楽しんで取り組めるのです。

column


評価試験の1日を追った標準的なスケジュール。テストと、そのデータを検証するミーティングの積み重ねだ。士別試験場での寒冷地テストでは夕暮れが早いために午後の評価試験が短くなる。


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※先輩社員の所属部署は、2013年取材時のものです。

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