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社員の仕事紹介

須田 理央 第1車両実験部 運動制御システム実験室

須田 理央

第1車両実験部 運動制御システム実験室
※現在所属:車両運動制御設計部 第1車両運動制御設計室 統合制御グループ 主任機械知能工学専攻 博士了 2004年入社


休日はロードバイクのほか、旅行やキャンプなど家族と過ごす時間も大切にしている。

出身学科 機械知能工学専攻 開発フェーズ 製品開発 技術分野 実験
  • 自らクルマを走らせ、人馬一体の走行性能を追究する

    • ドライバーの意図するとおりに走り、曲がり、止まる。開発の最終に近いステップでクルマの「走り」をつくり込むのが、私たち車両実験部の仕事です。私が主に担当するのは、HV車におけるブレーキの統合制御。目標とする性能を実現するために実験・評価・改善のサイクルを積み上げて開発していきます。実験では、自らテストコースでクルマを走らせることも。定量的な目標はありますが、ブレーキのフィーリングなど官能的な味つけをどう決めるかは自分だけの役割。それだけに魅力的ですが、プレッシャーも大きい。というのも、私たちが仕上げる走りの性能は、お客様の命に関わることであり、直接体感することばかりなのです。その責任の重さを常に意識して開発に取り組んでいます。

  • 「人馬一体」の走りこそが自分のテーマ

    • 「人馬一体」。この四文字が私のエンジニアとしての永遠のテーマ。そもそも世界で活躍するトヨタのラリー車に憧れ、ドライバーとクルマが人馬一体となれる車両運動制御を追究してみたいと思ったのが入社の動機です。私が所属する車両実験部は、開発を統括するチーフエンジニアが描く走りのイメージや定量的な数値目標にあわせて、開発の最終段階で車両運動をつくり込んでいくセクション。アクセルやブレーキ、ステアリングなどのハードウェア、それを動かす制御などのソフトウェアの両面からつくり込んでいきます。私は主にブレーキに関連する統合制御の開発を担当しています。

  • 走りの基本だけに妥協は許されない

    • 配属されて1年目に取り組んだのが高級車レクサス LSのブレーキ制御。新たにECB(電子制御ブレーキ)を搭載することになり、この新しいシステムに対応した基本ブレーキ制御やABS制御をつくり込みました。基本ブレーキ制御とは、ブレーキ操作がドライバーの意図に合ったクルマの減速度になるよう四輪油圧を制御すること。ブレーキパッドの摩耗や加熱など環境の変化にかかわらず、ブレーキの踏力やストローク量に対する減速度が一定になるように油圧を制御し、ドライバーが常に同じフィーリングでブレーキを操作できる新しいシステムを構築しました。四輪油圧制御をバイワイヤで制御できるECBだからこそ可能になったシステムです。
      次に任されたのは、3代目プリウスのブレーキ制御システムを構築するというテーマ。高級車のLSと同等の安全品質を維持したまま、システムのコストを抑えるという、エンジニアにとってはチャレンジングな開発でした。基本性能となるブレーキ性能は妥協できません。LSのシステムと比較して、センサー数や油圧回路が簡素化されたプリウスのシステムで、いかに高い安全品質を確保するかなど、制御の条件も厳しくなります。仕様設計をして、クルマを走らせて評価をして、改善して……。このサイクルを幾度も繰り返して粘り強く前進し、3年近くかけて開発を完結させました。

  • 酷寒の士別で経験した熱いチームワーク

    • ガガガガッ――。いきなり車内を揺らすような振動が伝わってきたのは、2011年冬、北海道・士別試験場の氷上テストコースでのこと。ABS制御の試験を行うために、開発中の新型車を走らせると、想定外の振動が発生したのです。これは根本的な問題があると直感し、すぐにドライブトレーンの設計部に電話しました。「どんな振動なのか? 制御で対応できないのか?」「いや、まず乗ってみてください」。そんなやりとりの後、設計の室長が本社から士別に飛んできて、自分で試験車に乗り込んでテストするなり言いました。「ヨシッ、これは自分たちの仕事だ。責任をもって対応する」。
      開発も最終に近い段階で、時間も限られます。その日から連日TV会議が実施され、設計や開発、そして私たち実験部が一体となって知恵を出し合う改良がスタートしました。改良まで2カ月近くかかったのですが、この極寒の士別での試練は私にとって貴重な経験。何よりもチームワークの素晴らしさ。これがトヨタのエンジニア文化なのだと実感しましたね。

  • 世界のお客様の期待を超える走りとは?

    • 実験部のエンジニアが合言葉のように交わす言葉が「後工程はお客様」。私たちがつくり込む性能は、クルマに乗っていただくお客様が直接体感することばかり。それがこの仕事の魅力でもあるのですが、責任も非常に重いのです。最近、自分のテーマである「人馬一体」についても、お客様の視点から改めて見つめ直しています。そのためにはもっと広い視野も必要。「お客様が期待する走り」といっても、突き詰めていけば国や地域ごとに違うはずです。今後は海外でも経験を積んでみたいと思っています。実験分野のエキスパートとしてお客様の期待を超える「人馬一体」を追究していきます。

column


最近熱中しているのはロードバイク。週末はトレーニングを欠かさず、総距離100kmを超えるレースに参加するという本格派だ。先日も淡路島を1周する大会に参加したばかりという。自らパワートレーンとなって突き進む快感は、クルマでは味わえない魅力。「それに前の選手を追い抜く瞬間も密かな快感ですね」。

※先輩社員の所属部署は、2013年取材時のものです。

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